コミュニケーション能力 ~介護職に必要な特性~

介護職の仕事範囲は多岐に渡りますが、その中でも「人と関わる」部分が大きな割合を占めているので何よりもコミュニケーション力の高さが必要となります。
福祉サービスを提供する高齢者や障害者はもちろん、その家族や、仕事仲間であるスタッフ、他の介護従事者などとも密に関わり合いを持つことになります。

[公開日]

豊富な介護の知識を持っていてその場その場で適切な処置ができてたとしても、そこに心が伴っていなかったり言葉が足りなかったために介護を受ける当人にとって不満があるならば十分なケアとは言えません。

介護が必要な当人やその家族にとって、介護には不安がつきもの。果たしてこれがベストなケアなのか?と時に介護の内容に対して疑問を抱く事もあるでしょう。

当人や家族が求めているケアと、介護スタッフが決めた方向性が著しく違う事もしばしばあります。当人と家族間、介護スタッフ同士でのすれ違いも少なくありません。

年配者と介護士の会話

介護職では相手の立場に立つ事が重要ですが、リハビリが辛いから辞めたい、頑張ればできるけど時間がかかるから身の回りの世話を全部やってほしい、等と言った本人や近親者の言葉にただ従うのが正しいケアとは言えません。

介護は現在起きている困難の解消だけではなく、回復、自立支援など未来を見据えたケアが必要です。

リハビリは辛いけど頑張って乗り越えれば機能が回復し、社会復帰できるチャンスがあると言う事、自分ができることは積極的にやらせることで健康状態の維持や悪化防止につながると言う事を本人や家族に理解してもらわなければなりません。

時には毅然とした態度も必要ですが、もちろん自分たちの意見を押しつけるだけではなく、相手の意見を聞く事は大切です。その上でプロの立場からケアの方向性を示し、疑問に対しては話し合いを設け、摩擦を少なくする努力が必要です。

当人の人権を尊重し、家族の思いをくみ取り、この人なら任せられる、信用できる、という信頼関係が築けてこそ、本当の介護ができるのです。

また、仕事を円滑に進めるためにはスタッフとのコミュニケーションも不可欠です。
仕事上の連絡もそうですが、今後の方針、現状における問題点の解決などの意見の交換も利用者にとってより良い介護を目指すためにはなくてはならないコミュニケーションです。

介護は自分一人ではなく、多職種スタッフの連携によって成り立っていると意識しましょう。